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コラム

夜露があると屋根塗装できないの?夜露と屋根塗装の関係をご紹介

2024.02.15

住まいの屋根は季節や気象条件に晒され、そのたびに耐久性を保つための手入れが求められます。屋根塗装はその中でも重要なメンテナンスの一環ですが、その成功には施工時期が大いに関係します。ここで注目すべきなのが「夜露」という気象現象です。夜露があると、屋根塗装は思わぬ問題に直面することとなります。今回のコラムでは、夜露が屋根塗装にもたらすリスクと、それに対する最適な対策に焦点を当て、美しく丈夫な住まいのためのポイントを探ります。

夜露の屋根塗装への潜在的な影響

夜露(よつゆ)は「夜に降りる露」のことです。主に大気中の水蒸気が冷えて凝結することによって発生します。夜間、地表や物体の表面が地上気温よりも冷えると、その表面に含まれる湿気が水滴として凝結します。これにより、朝方や夜明けになると、草木や車、建物の表面などに水滴が見られるようになります。


 


●結露とは違うの?


結露(けつろ)は、物体の表面が冷えすぎて、その表面に含まれる湿気が凝結して水滴となります。これは大気中の湿気が物体の表面よりも冷えた場合に起こります。結露は外気によって冷やされ、夜露は気化熱によって冷やされるという点に違いがあります。結露は窓の内側につき、夜露は屋根など外部につくのが特徴です。


 


●夜露があると屋根塗装ができない?


夜露は屋根塗装にとって大敵です。夜露があると屋根塗装はできません。湿気が塗料の密着性を損ない、乾燥を妨げ、仕上がりに重大な影響を及ぼす可能性があるからです。夜露が塗料に浸透すると、本来の密着性が損なわれ、塗膜と屋根表面との間に微細な隙間ができてしまいます。


 


●塗装するとどうなる?


不均一な仕上がりやシワ、さらにはボロボロと塗膜が剥がれるなど施工後すぐに不良が生じる可能性があります。また、施工中に夜露がつくと、塗装面が白くなるため注意が必要です。夜露がある状態で無理に屋根塗装をすると、塗料の性能が発揮されず、結果として塗装の効果が半減してしまいます。


適切な施工時期の特定と計画

適切な施工時期の特定と計画は、屋根塗装を美しく仕上がるために極めて重要です。まず、気象条件を検討することが不可欠です。理想的な施工時期は、雨や厳しい寒暖の影響が少ない季節です。春や秋が、穏やかな気温と湿度の適度なバランスを保つ点で適しています。


 


●夜露が発生しにくい時期


・夜露が発生しやすい時期、11月~2月は避けるのがベスト


・夜露は気温が5℃以上、湿度が80%以下だと発生しにくい


 


夜露が塗装に与える悪影響を最小限にするためには、夜間の気温が安定していて、湿度が低い状態を狙います。また、風の影響も考慮し、風の少ない日を選ぶことが塗料の均一な塗布をサポートします。


 


●真夏はOK?


真夏の屋根の表面温度は、70~80度にもなるといわれます。照り返しもあり体感温度は40度を超えるでしょう。夜露の心配は要りませんが、暑すぎると塗ったところからすぐ乾燥するため、均一な塗膜を作りにくくなります。


 


●慎重な計画の検討


計画の段階では、地域ごとの気象パターンや長期予報を確認し、屋根の材質や現状によっても最適な時期が変わることを考慮します。これにより、塗装が最良の条件下で行われることが保証され、仕上がりの品質や耐久性が向上します。


 


●余裕を持ったスケジュール


計画の柔軟性も重要です。天候が予測通りに進まない場合、施工の一時中断やスケジュールの調整ができるよう、余裕をもって計画を進めることが賢明です。これにより、不測の事態にも対応でき、最良の仕上がりを実現できます。


 


●作業日数


屋根塗装を行う場合、平均的な30坪のお宅で5~7日は必要になります。足場の組立に約1日、工事終了後の解体にも約1日が必要です。また、屋根塗装には下塗り・中塗り・上塗りと3回に分けて塗装が必要であることと、各工程で乾燥期間が必要になるためです。あまりにも施工期間の短い業者は、施工不良の可能性が高いのでやめておきましょう。


夜露への対策と成功のポイント

夜露が避けられない状況でも、屋根塗装の成功に向けては効果的な対策があります。まず、夜露の発生が予想される日には、施工前に塗装面を十分に清掃し、湿気の影響を最小限に抑えることが肝要です。これによって、塗料が均一に密着しやすくなります。


 


●速乾性塗料を選ぶ


また、夜露の発生を予測し、それに備えた塗料の選定がポイントです。特に速乾性の高い塗料を使用することで、湿気の影響を素早く受け流し、塗膜が早期に硬化するため、夜露の影響を最小限に留めることができます。


 


●時間帯にも注意


さらに、施工する時間帯を検討することも重要です。夜露が最も発生しやすい夜明け前や日没後は避け、日中の気温が安定している時間帯を選ぶことで、塗装がより効果的に行えます。


 


●冬場は作業時間が短い


夕方まで(特に冬場は15時まで)に作業を終えることが、夜露の影響を最小限に抑える重要な対策です。これにより、塗装が十分に乾燥し、夜間に発生する夜露が塗膜に影響を与えるリスクが軽減されます。特に冬季は気温が急激に下がり、夜露が発生しやすいため、早めの作業終了がポイントです。


 


●夜間はシートを被せておく


夜露の発生を予測し、作業が終わった後はシートなどで塗装面を覆うことが効果的です。これにより、湿気や露の侵入を防ぎ、塗膜が乾燥しやすくなります。特に夜間や早朝に露が多く発生する地域では、この対策がより重要となります。


 


成功のポイントとしては、慎重な計画と柔軟性が挙げられます。天候の変動や予測外の状況に対応するために、作業の中断やスケジュールの調整を柔軟に行いながら、最良の状態で屋根塗装が完了するように心掛けましょう。


まとめ

夜露があると屋根塗装の仕上がりが悪くなります。唐澤防水では夜露対策もしっかり対応いたしますが、急ぎでない限りは11月から2月をずらすようアドバイスしております。施工時期によるメリットやデメリットなどもしっかりご説明し、ご理解いただいたうえで作業しております。屋根塗装は安心して唐澤防水にお任せください。


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