東京都武蔵野市吉祥寺本町4-17-17 ミリオンステージ吉祥寺109
平日9:00~18:00

コラム

吹き付け塗装とは?特長やメリットをご紹介

2024.06.14

外壁や屋根塗装で凸凹感のある塗装に仕上がる「吹き付け塗装」という工法はご存知ですか?吹き付け塗装は、ローラーや刷毛では表現できない独特の質感を実現します。この方法は、塗料を高圧で噴射することにより、均一でない表面にもしっかりと塗料を密着させることができ、見た目の美しさだけでなく、耐久性も向上させます。今回は、その特性とメリットを深掘りしてご紹介します。

吹き付け塗装の基本

塗装の工法には『手塗り工法』と『吹き付け工法』があります。手塗り工法はローラー塗りや刷毛塗りなどイメージしやすいですが、吹き付け塗装とは一体どのような工法なのでしょうか。


 


吹き付け塗装とは


吹き付け塗装とは、塗料を霧状・粒状にして吹き付けることで塗装する工法です。この方法は主にモルタル外壁の仕上げ塗装に利用されます。吹き付け塗装に使用する塗装道具(スプレーガン)は大きく分けて2つあります。


 


・「エアスプレー」


空気圧の力を利用して塗料を吹き付ける方法


・「エアレススプレー」


塗料そのものを加圧することで吹き付ける方法


(※塗装する塗料の種類等により使用する吹き付け機械は異なります。)


 


代表的な仕上がりは?


代表的な仕上がりは3種類です。


1.リシン…上塗り塗料に小さい石を混合させて吹き付けるためブツブツした粗い質感がでます。


2.スタッコ…大理石や砂などを混ぜた原料を吹き付けて塗装します。


3.吹き付けタイル…軽量骨材や、樹脂などが混合した塗料を吹き付けて仕上げます。


 


特長は?


特長はこの技術を使うと、大きな面積を素早く塗装できるだけでなく、細かいところまできれいにカバーすることができることです。通常のローラーや刷毛で塗る方法と比べて、吹き付け塗装は独特の凸凹がありザラザラとした質感を出すことが可能です。


 


吹き付け塗装が向いている方は?


現在の外壁塗装ではローラーを使った施工方法がメインとなっていますが、吹き付け塗装は以下のような方に向いています。


 


・デザイン性を重視したい方


・均一な塗装を求める方


・時間効率を重視する方


吹き付け塗装のメリット・デメリット

外壁を吹き付け工法で塗装するメリットとデメリットを把握すれば、無駄な費用をかけず、美しい仕上がりにすることができます。メリットとデメリットを紹介します。


 


吹き付け塗装のメリット


メリット1:仕上がりにムラが出にくい


刷毛は塗った跡が特に目立ちますが、吹き付け塗装は手塗りに比べて仕上がりを均一に塗装しやすいメリットがあります。


 


メリット2:作業の工期短縮が可能


従来のローラーや刷毛を使用する方法に比べ、大面積を霧状で吹き付け迅速に塗装できるため、工期短縮がしやすいでしょう。


 


メリット3:デザインの幅が広がる


吹き付け塗装は凸凹があり立体感の出る仕上がりになるため、複雑な模様や重厚感のある雰囲気など多様な仕上がりになります。


 


吹き付け塗装のデメリット


デメリット1:塗料が周辺に飛び散りやすい


スプレーガンから噴射する塗料は飛び散りが多く、駐車場や隣家などに塗料の飛散を防ぐために施工前に入念な養生が必要です。


 


デメリット2:騒音が発生する


スプレーガンの利用時にコンプレッサーの大きな機械音がするため騒音が発生しやすいです。吹き付け工法では、より近隣住民への配慮が必要です。


 


デメリット3:高度な技術を持つ職人が必要


吹き付け工法は熟練の職人でなければムラのある仕上がりになりやすいです。近年は吹き付け塗装での施工が減っていることもあり、未経験の職人も多くいます。


 


吹き付け塗装は1980年代までは多かった「モルタル外壁」でよく使われた塗装方法です。しかし最近は、外壁材の主流がモルタルからサイディングボードに移り変わってきており、ローラー塗装でも仕上がりに差が出ないようになっています。


吹き付け塗装の費用

吹き付け塗装は他の塗装方法と比べると価格が安く抑えられることが特徴です。吹き付け塗装は他の塗装方法よりも作業効率が高いため、人件費が抑えられるからです。塗装方法ごとの費用相場をご紹介します。


 


■リシン仕上げ


相場:1,000円(/㎡)


特徴:小さな凸凹、塗膜が薄い、ザラザラとした手触り


耐用年数:8年ほど


※昔からある模様仕上げで、コストも抑えられ安価のため、現在でも新築時の塗装で1番取り入れられている塗装仕上げの工法です。


 


■スタッコ仕上げ


相場:3,000円(/㎡)


特徴:大きな凸凹、塗膜が厚い、ガサガサとした手触り


耐用年数:10年ほど


 


■吹き付けタイル仕上げ


相場:2,000~2,500円(/㎡)


特徴:小さな凸凹、防水性能が高い、陶磁器(タイル)のように滑らかな表面


耐用年数:20年ほど


 


30坪ほどの住宅の場合、足場費用などを加味すると、工事費は約40〜70万円ほどになるでしょう。手塗り工法は材料価格によってかなり金額幅が大きくなりますが、1平米あたり平均的に3,000円台後半から5,000円台が目安となります。


 


吹き付け塗装の費用が高くなる条件


・雨が多い地域


・雪が多い地域


・台風が多い地域


・海が近い地域


 


塗料の選択に注意


塗料にはツヤの有無や防汚性(カビやコケなどの汚れがつきにくい)、耐久性の高さなどさまざまな特徴があり、求める仕上がりに合わせて選ぶ必要があります。


 


・カビやコケに悩んでいるなら➡ツヤありを選びましょう


一般的に、塗料はツヤがある方が防汚性が高い傾向にあります。


 


・弾性塗料で塗装済みの外壁なら➡弾性塗料を選びましょう


弾性塗料で仕上げた塗装面の上に伸びのない一般的な塗料を重ねると、ひび割れが起きやすいです。


まとめ

吹き付け塗装はモルタル外壁の割合が減り続けているため、吹き付け塗装の実績が少ない塗装業者も最近は多くなっています。塗り替えも吹き付け塗装にしたい施主様に、強引にローラー仕上げを提案するケースもみられます。唐澤防水では、吹き付け塗装の実績が豊富にありますので安心してお任せください!お問い合わせお待ちしております。


お問い合わせお問い合わせ
法人・オーナー様へ法人・オーナー様へ