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コラム

外壁塗装20年経過でも大丈夫?メンテナンスのポイントと注意点

2024.04.15

外壁塗装は何年周期が望ましいのでしょうか?『10年目安』や『20年が限界』などという情報もありますが、外壁塗装は単に家の外観を美しく保つためだけではありません。築20年を迎えると、日々の紫外線や雨風により経年劣化を引き起こすため、外壁塗装の必要性はさらに高まります。

このコラムでは20年経過した外壁塗装の状態をどう判断し、どのように対処すればよいのか、またメンテナンスを行う際のポイントと注意点について詳しく解説していきます。

外壁塗装20年経過なら急ぎましょう

新築から20年、あるいは前回の外壁塗装から20年程度が経過している状態であるならば、速やかに塗装業者に相談して外壁の点検をしてもらうことをおすすめします。理由は、一般的に外壁は10~15年を目安に塗装するとよいとされているからです。


 


塗料の耐用年数は


現在ある塗料の中で、耐用年数が長い塗料にはどのようなものがあるのでしょうか。耐用年数が20年前後の塗料をご紹介いたします。


■フッ素塗料:耐用年数15年~20年


■光触媒:耐用年数15年~20年


■無機塗料:耐用年数20年~25年


 


現在最も耐用年数が長い塗料として知られているものに、無機塗料があります。無機塗料とは、塗料の原料にガラスや石、レンガなどの無機物を配合した塗料のことです。(無機物100%では硬くて塗料としては使えないため、無機塗料にも有機物が含まれています。)また、耐用年数が30年の外壁塗装は今のところ存在しません。


 


外壁塗装を行わずにいるとどうなる?


 


■住宅の防水機能が著しく下がる


約20年の間外壁塗装をしてない場合は、見た目は問題なくても、見えないところで劣化が始まっている恐れがあります。外壁の塗装は防水機能も持っています。この塗装が劣化すると、雨水が壁内部に浸透しやすくなり、結果として内部の構造物が腐食したり、カビが生えたりする原因になります。さらにひどくなるとシロアリ被害が起き、家の耐震性も大きく低下します。


 


■住宅の断熱性が下がる


外壁の塗装は、断熱材としても機能しています。塗装が劣化すると、その性能が低下し、冷暖房の効率が悪くなることがあります。これにより、エネルギーの無駄遣いにつながります。


 


■防火機能が下がる


防火塗料で外壁塗装を行っていると延焼や火災が大きくなることを防いでくれます。耐用年数経過でその機能は失われ、被害が拡大する可能性があります。


 


■耐震機能が下がる


外壁材の劣化や損傷箇所を放置しておくと耐震機能は下がる一方です。外壁塗装は、数ミリ塗装をするだけなので壁が補強されるほど厚みは出ず、塗装するだけでは地震対策にはつながりません。しかし、外壁塗装の際に不具合箇所を補修することにより耐震性が担保できるようになります。


20年ぶりの外壁塗装は相場内で収まる?

外壁塗装にかかる費用は、約30坪ほどの住宅で70万円〜110万円が相場です。しかし、20年ぶりの外壁塗装はさらに高額になることが予想されます。主な理由として、下地処理の必要性、高機能塗料の選択、特殊な施工条件などが考えられます。これらの要素により費用がどの程度プラスになるかは、建物の状態や地域、業者によって大きく異なります。


 


■下地処理


深刻なひび割れや剥がれがある場合、これらを修復するための下地処理が必要になります。下地処理の費用は、その範囲や深刻度によりますが、10万円〜30万円程度が目安となることが多いです。


 


■高機能塗料


標準的な塗料に比べて耐久性や機能性が高い塗料を選択すると、材料費が20%〜50%ほど高くなるケースがあります。30坪の住宅で70万円〜110万円が相場の場合、高機能塗料の使用による追加費用は14万円〜55万円程度になることが考えられます。


 


■特殊な施工条件


高所作業や複雑な構造への対応が必要な場合、追加の足場費用や労務費が発生することがあります。これによる追加費用は、10万円〜30万円以上になる可能性があります。


 


これらの要因を合わせると、おおまかに20万円〜100万円以上の追加費用が見込まれるケースがあります。また、一般的な工期は7日〜15日間ですが、さらに日数を要する場合もあります。


外壁塗装の注意点とメンテナンスのポイント

20年ぶりに外壁塗装を行う際には、入念に建物の状態をチェックするところから始めなくてはいけません。


 


チェック1:塗装のみで解決できない深刻な損傷がないか確認


まずは、塗装のみで解決できない深刻な損傷がないか確認します。長期間放置された建物では、ひび割れや腐食、水漏れなどの問題が発生している可能性があります。これらの問題を放置したまま塗装を行うと、見た目は改善しても建物の寿命を縮めることになりかねません。


 


チェック2:最適な塗装を選ぶ


次に、最新の塗料技術や塗装方法について調査し、自宅に最適な選択をすることです。20年の間に塗料の性能は大きく進化しており、より長持ちするものや環境に優しいものなど、多様な選択肢があります。特に、UVカット機能や防水性、通気性を兼ね備えた高機能塗料を選ぶことで、塗り替えの効果を長期間持続させることができます。


 


チェック3:業者選び


また、専門的な知識を持つ信頼できる業者に依頼することが肝心です。しかし、昔からお付き合いのある方ならともかく、ほとんど初対面の営業マンを信用できるかどうかを判断するのはかなり難しいところです。20年という長期間後の塗装では、細部にわたるチェックと丁寧な施工が求められます。やたらと不安を煽ったり、契約を急かす業者はおすすめしません。複数の業者に相見積を依頼してからでも遅くはありません。


 


外壁塗装を長持ちさせるためのメンテナンスポイント


外壁塗装は安くはありません。少しでも長持ちさせるためにはこまめに掃除をすることです。自宅にあるもので簡単にできます。


 


■中性洗剤で洗う


掃除する際には、車用などの柔らかいスポンジと中性洗剤を使って丁寧に洗いましょう。汚れを一気に落とせる高圧洗浄機はなるべく控えることをおすすめします。サイディングの塗膜が高水圧によって剥がれたり傷んでしまう恐れがあります。


 


■上から下に向けて水をかける


ホースで水をかけるときは上から下に向けて散水してください。下から水を当ててしまうと、接合部分が破損して漏水してしまう危険性があります。


まとめ

外壁塗装から20年が経過しているお住まいの方は、建物の健康状態に注意が必要です。長年の紫外線、雨風、温度変化などによる外壁の劣化は、見た目の問題だけでなく、建物自体の耐久性にも大きな影響を与えます。


唐澤防水では、外壁塗装の専門知識を持つプロフェッショナルが、お客様の大切なお住まいの現状を丁寧に診断し、安心できるサービスを提供いたします。


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